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基礎演習I・II

12組(担当:2020年度)

基礎演習Iは、大学に入ったばかりの新入生を対象に、大学で学ぶ「読み・書き・語り」とそのための「調べ・考える」を身につけることを目的として設計されています。本演習では、調査手法(情報技術教育を含む)の学修、図書館の利用方法、レジュメの作成、レポートの作成、プレゼンテーションの経験、グループディスカッションの経験を通じて、大学における学びの基礎となるレジュメの作り方、レポートの書き方、プレゼンテーションの仕方、情報リテラシー等を修得するとともに、課外を含めて大学生活の送り方や大学生として求められる態度や姿勢について学びます。後期の基礎演習IIでは、クラス対抗の討論会が開催されますが、この討論会にて議論を上手く運ぶための基礎的な力を培うことも目的としています。

地域・都市政策総論

木曜日4限

【講義概要】

我々は都市や地域といった政策対象となる空間の中で生活し、仕事をしたり、また憩いの時間を過ごしたりしています。そして、それらの限定された空間の中には多くの人が過ごしているので、社会的な制度を政策的に設け、問題を解消し、またその可能性を拡大させることを政策的に支援したりしています。
 20世紀初頭、都市で生活する人は人類の15%にしか過ぎませんでした。しかし、今では半数以上が都市で生活しています。交通が発達し、経済が地域を越えて人、モノが流通するようになったのも20世紀以降といっていいでしょう。
 この講義では、都市や地域に多くの人が集住することで生じる課題、可能性を提示し、それをこれまでどのように政策的に取り組んできたのか。その人類の都市・地域に取り組んできた経緯を踏まえて、これからの都市・地域の課題に将来、取り組むことになることが期待される学生達が、その問題への対峙の姿勢、すなわち、問題解決に取り組む考え方、態度などを学んでもらいたいと考えています。

(終了)都市の経済学1・経済学2

月曜日4限

​【シラバス】

 本講義では、都市に関しての講義を行う。一応、経済学的なアプローチをも解説するが、どちらかというと都市という事象を理解してもらえるように留意した講義をするよう努める。特に、なぜ都市が出来るのか、といった根源的な論議をはじめとし、都市そして地域が現在抱える課題、問題点などを理解してもらえるような講義を実施していきたいと考えている。

 また、都市経済学の講義は基本的には秋学期に開講する「都市の経済学2」との通年講義として設計されている。従って、「都市の経済学1」と「都市の経済学2」の二つの講義を通じて全体像を伝えようと考えられているので、その点は履修するうえでは理解してもらえると有難い。この講義をまじめに受講すると、以下の事項を修得できるよう設計されている(つもりである)。

・ 我々が生活している都市の問題を多角的に把握することができる。

・ 我々の日常的な環境を分析的な視点で捉える姿勢を培うことができる。

・ 経済大国であるが、生活空間貧困国である我が国の都市環境を改善するうえで、理論的かつ情熱的に活躍していくための基礎条件を修得することができる。

 

(終了)事例研究B(ドイツにみる都市の縮小問題とその対応策)

火曜日2限

【シラバス】

本事例研究の対象は「人口縮小」と「ドイツ」である。旧東ドイツは1990年以降、過激な人口縮小を体験してきた。この講義では、「縮小都市」とその政策を事例として研究し、分析することによって、人口縮小がもたらす課題、影響などについて勉強する。講義は大きく前半と後半との二つに分類される。前半は、私の講義から成る。後半は学生による人口縮小都市の研究発表を行ってもらう。講義を履修することで、次の点を修得できるように講義を設計している。

・人口縮小のプラスとマイナスに対する知識を習得する。
・人口縮小という事象を理解し、把握する視座を獲得する。
・文献・論文などを中心にして、研究する技法を取得する。
・ 自分の意見を的確に時間管理して発表する能力を養う。

(終了)都市政策論1・都市政策論2

月曜日2限

【シラバス】

*講義の目的:本講義では日本そして世界の都市が抱える問題点を紹介し、それらの問題をどのように政策的に取り組むことで解決ができるのか。その政策論についての講義を行う。都市政策論1と都市政策論2で通年講義になるように設計されているので、できれば2つ続けて受講することが望ましい。

*講義の進め方:講義は幾つかの小テーマから構成される大テーマごとに進めていく。大テーマでは、まず大きな設問が提示される。

  •  都市とは・・・日本の都市の特徴とは?(イントロダクション:2回)

    • 日本の都市の概要 

    • なぜ公共政策は必要なのだろう?

  •  都市政策の事例・・・明学の歴史的建造物は保全すべきか?

    • 明学の歴史的建造物の概要

    • 歴史的建造物を保全することの意義

  •  都市政策の事例・・・港区は何をしているのか(3回)

    • 港区のマスタープラン(マスタープランとは)

    • 港区の高輪地区商業活性化 

    • 港区の再開発事業

  •  ゆるキャラは税金の無駄遣い?・・・(2回)

    •  ゆるキャラ・ブームの実態    

    •  ゆるキャラは本当に地域の活性化に通じるのか?その経済効果って?​​

    • ​​秋学期

  •  イオンなどのショッピング・センターを誘致することは自治体にプラス?(3回)

    • 大型ショッピング・センターの歴史

    • ショッピング・センターと商店街の違い

    • ショッピング・センターを誘致するのか、商店街の活性化に税金を使うべきなのか​

  •  道路ってどのくらい必要?・・・(4回)

    •  世界と比べて、日本の道路は不足している? 

    •  道路は、なぜつくられ続けられるのか?

    •  魚藍坂下と下北沢の事例

    •  下北沢の道路問題を考えよう

  •  環境や自然って税金使っても守るべきもの?・・・(2回)

    •  環境や自然って大事?税金使っても守りたい?

    •  環境や自然を維持するための政策

  •  人口減少って防ぐべきもの?・・・(3回)

    •  止まらない人口減少の実態とその課題

    •  慌てる自治体・・・しかし、その効果は期待できる?

    •  人口減少時代においてどうやって生きていくのか

  • 都市政策論の評価

  • 講義でのディスカッションの参加姿勢

  • 上記の4つのテーマの中から関心のあるものを2つ選び、それについて講義を踏まえて、ある自治体の都市政策を事例として選び、その概要を整理し、その政策の是非について自分の考えを述べなさい。1レポートあたり50%で評価します。

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