クリチバの元市長であり、世界建築家協会長を務められた私が個人的に敬愛してやまないジャイメ・レルネル氏が提唱した「都市の鍼治療」というコンセプト。費用対効果が抜群に優れたプロジェクトを実施することで、都市の「病」を直そうという考え方です。この「都市の鍼治療」の事例を世界中から拾い集めて、データベースを構築する事業を2014年夏から始めています。10日で１つというペースでじっくりと進めていますが、2016年5月時点で85個ほど収録されています。じっくりとデータを増やし、使い勝手のよいデータベースをつくっていくことができればと考えております。

「都市の鍼治療」という都市計画的アプローチについて、龍谷大学の阿部先生と対談をしました。

データベース「都市の鍼治療」の特別編として、大阪大学サイバーメディアコモンズより環境設計情報学がご専門の福田知弘 大阪大学大学院 工学研究科准教授と対談をさせてもらっている。「お金がなくても知恵を活かせば都市は元気になる」。ヴァーチャルリアリティの専門家でもある福田先生に、国内・海外の「都市の鍼治療」事例をたくさんご紹介いただいた。